腰痛を訴える子供が増えているそうです。子供の体は昔に比べて大きくなっているものの体力が低下しているために怪我や病気をしやすい状態といえます。また、環境の変化により腰痛も増えているものと考えられます。子供の腰痛の多くは、スポーツなどによる繰り返し腰に加えられる衝撃による腰痛ですが、パソコン・テレビゲーム・勉強など悪い姿勢を長時間続けることも腰痛の原因になっています。
子供の場合は腰の痛みが早く引いてしまうため、見逃してしまうことも多いようです。子供が腰が痛いと言ったら、適切な治療や対策をとってください。腰の痛みを最小限に抑えて、大人になってから起こるかもしれない腰の障害を未然に防いであげてください。先天的な脊椎の障害により腰痛を起こす場合がありますので、子供が腰痛を訴えた場合は、そのサインを見逃さないでください。
子供の腰痛に注意
子供に多い脊椎分離症
子供の腰痛は、スポーツによる腰への過負荷による腰痛が多いという特徴があります。スポーツをする子供の腰痛に多くみられるのが脊椎分離症です。脊椎分離症とは、腰の骨に起きることがに多く、腰椎の前部分の錐体と後部分の椎弓の連結が疲労骨折などで分離した状態です。子供の脊椎分離症の原因は、骨格が未発達な成長期に、腰の屈伸や捻る動作を繰り返す激しいスポーツで腰にストレスがかかって起きる疲労骨折です。スポーツをする子供は、スポーツをしない子供に比して、脊椎分離症の発症頻度は3倍といわれ、第5腰椎が好発部位です。
腰の痛みを感じないまま成人になって、脊椎分離症が原因で慢性腰痛や腰椎すべり症になって腰痛の症状が現われることもあるそうです。脊椎分離症の発見が遅れたり治療が不完全だったりして将来の腰の障害の原因をつくることになってしまいますから、早期発見・早期治療で完治して将来の腰痛予防をしましょう。子供の腰痛は注意が必要です。
子供に多い筋膜性腰痛症
子供の腰痛に筋膜性腰痛症があります。主に腰を支える筋肉や靭帯などの緊張や疲労による腰痛で、子供の筋膜性腰痛症が原因の腰痛は、身長の急速な伸びに筋肉の成長が追いつかないためで、主にスポーツなどによる筋肉疲労、背筋と腹筋のアンバランス、過度に腰を捻ったり反る動作によります。
筋膜性腰痛症による子供の腰痛の治療は主に運動療法で、背筋・腹筋の筋肉の強化になります。また、日頃の悪い姿勢の改善もしましょう。成人になってからの腰痛予防に子供の腰痛は見逃さないようにする必要があります。子供が腰痛を訴えたら脊椎分離症の可能性もありますので病院の受診をしましょう。痛み止めの薬や湿布などは一時的に症状を改善するもので腰痛の原因が残っていていることを忘れてはいけません。
子供の腰痛と姿勢
子供が勉強しているときに、頬杖をついたり極端な前屈みの姿勢になっていませんか?この姿勢の悪さは腰痛の原因になる猫背になりやすいのです。子供の時期の悪い姿勢は習慣化しやすく大人になってからでは直しにくいことが多いため、早い時期に姿勢を正してあげましょう。ただ、子供はオーバーアクションになりがちですから、行き過ぎた姿勢にならない注意が必要です。背筋を伸ばすことは、胸を張り出したり背中を反らせることではないのです。腰痛の多くは姿勢を正すだけでも予防できます。
子供の腰痛と心
子供の腰痛の場合は、身体に原因がある腰痛かどうかの見極めが必要のようです。精神的に未熟なために心因的要因から腰痛を訴えることがあるからです。心因性の腰痛の特徴は、痛みの程度や部位が定まらず、日によっても変わることです。子供はストレスがあると痛みを感じやすい傾向があり、腰痛や緊張性頭痛を訴えることがあります。子供の腰痛を軽く見ないで、適切なケアが必要になります。素人判断をせず専門医に相談してみましょう。
子供の腰痛と運動
子供の運動能力低下が問題になっています。体の発育に筋肉や靭帯が追いつかず、例えば腹筋と背筋のバランスがくずれて姿勢不良になって腰痛になることがあります。
適度な運動をすることで筋力がつきます。特別な運動をしなくとも、外で遊んだり、体を動かす工夫をしてあげましょう。ゲームやパソコンなども楽しいですが、外で遊ぶことや体を動かす楽しさをおしえてあげましょう。体を動かすことは肥満の予防にもなります。子供の運動不足解消に、一緒に運動をしたり外で遊んだりして、大人がもっと努力することが望まれます。
子供の腰痛と食事
現代の子供たちの肥満が増えています。肥満は腰に負担をかけ腰痛の原因になります。子供時代は腰痛と無関係でも大人になってから腰痛に悩まされないようにしてあげましょう。運動不足も肥満の原因ですが、食生活も肥満の原因です。子供の食生活を見直して肥満予防・解消をするのは大人の責任です。親が嫌いなものは食卓にのぼりません。先ずは大人(親)がお手本になりましょう。好き嫌いなく規則正しい栄養バランスのとれた食事は子供だけでなく大人にとっても健康によいのですから。

